パソコンやサーバーやストレージの新たなる脅威、ブルーノート攻撃。
Windowsパソコンのブルースクリーンと、ジャズのブルーノートから、ブルーノート攻撃と呼ばれています。
私も長年パソコンやサーバーの修理屋をやっていたのですが、この攻撃は実に理にかなっていて、これを防ぐ手段はあるのかと、いろいろと考えてしまいます。
パソコンやサーバーやストレージの脅威というから、ソフトウェア的なもの、所謂ウィルスのようなものを想像しがちです。
確かに、ブルーノート攻撃もウィルスによるファイルの改ざんをきっかけに攻撃を受ける可能性があるでしょう。
しかし、ブルーノート攻撃はソフトウェア的に破壊するのではなく、ハードウェア的、物理的な破壊です。
対象はHDD(ハードディスクドライブ)ですので、結果的にブルースクリーンになることもあるでしょう。
メカニズムは至って簡単。
コンピュータの内蔵スピーカーや外部スピーカーから、ある音を出してHDDを攻撃します。
音で壊れるの?と疑問を持つかもしれませんが、モノには固有振動数というものがあって、HDDの固有振動数と同じ周波数の音を鳴らしてHDDを共振させ、プラッタと磁気ヘッドに物理的なダメージを与え、データを破壊する。
例えば、洗濯機の脱水槽に、洗濯物を偏って入れると、洗濯機自体がガクガクと振動するあれが共振です。
レコードを演奏中に地震があったり、レコードプレイヤーが上下に振動しようものなら、レコードが傷ついてダメージを負う。
精密機械のHDDはとにかく振動に弱い。
物理的な破壊なので手に負えません。
HDDを交換して、バックアップから復旧する他ありません。
HDDは年々容量が増え続けており、TB(テラバイト)のディスクも安価に購入できるようになりました。
物理的な大きさが変わらないのに容量が増えるということは、密度が濃くなっているということ。
つまり、より敏感になっているということでもあります。
さて、対処方法ですが、根本的な対策は、HDDからSSDへ換装することでしょうか。
それが出来ないなら、近くにあるスピーカーを取っ払うとか、そういうことしか思いつきません。
内蔵スピーカーでやられたらどうにも出来ませんね。
当然、ウィルスの感染を防ぐことも重要です。
さて、現実的にブルーノート攻撃は可能なのだろうか。
100dB以上の大音量である必要があるようだが、本当にそうなのだろうか。
物理屋じゃないので、その辺はなんとも言えないのがもどかしい。
ではでは
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ブルーノート攻撃
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